ちなみに、現在幅広く使用されている蚊よけスプレーの成分「ディート」は、蚊の誘引力を90%以上減少させます。
かなり強力ですが、4~8時間しか効果が続かないというデメリットがあります。
そのため、今回開発された遺伝子組み換えヒト皮膚細菌を発展させるなら、従来の蚊よけ剤とは異なる「長持ちする蚊よけ剤」を生み出すことに繋がるかもしれません。
ただ、遺伝子組み換えしたヒト皮膚細菌を自分の皮膚に塗ることを想像すると、積極的に使いたいとは思わないかもしれませんね。
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参考文献
Engineered microbes may find use in living, long-term mosquito repellent
https://newatlas.com/science/engineered-bacteria-mosquito-repellent/
Engineered microbes repel mosquitoes
https://www.eurekalert.org/news-releases/1052659
元論文
Engineered skin microbiome reduces mosquito attraction to mice
https://doi.org/10.1093/pnasnexus/pgae267
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部