その場合、中国は一定の抵抗をするでしょう。が、現状、中国の分は悪いと思います。理由は国内経済がボロボロで不動産の負の遺産解消にはまだ20-30年かかるからです。当然ながら習近平氏はその時にはいくら何でもいません。氏のような共産的権威主義に対するカリスマ性を持った人材が共産党に溢れているとも思えません。事実、能ある者を習氏が潰し続け、YESMANだけを廻りに集めた最弱のブレーンの集団を作ってしまった習近平氏の責任は重いはずです。

中国とどう対峙するかですが、日本はクールな判断をする、これにつきます。敵対する必要はないですが、寄っていく必要もありません。対峙する関係はまだ数十年続くと思いますが、今の経済制裁をさらに強化し、中国包囲網を厳重にし続ける限りにおいて中華思想の根源のエネルギーはどんどん小さくなると考えています。

その間に日本は東南アジア、南アジアなど関係強化を図りながらアジアの盟主として安定した外交を着々と続けていくことが重要だと思います。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年8月26日の記事より転載させていただきました。