私も日銀がETFを買うのはよくないと思うが、結果オーライで、今は財務のバッファになっている。今37兆円ももうかってるのに、それが「ゼロになったらどうする」みたいな仮定の話をしてもしょうがない。 TsCx2tLCq

— 池田信夫 (@ikedanob) August 24, 2024

日銀の政策金利は望ましい水準より大幅に低い

日銀の払う付利は、日銀がコントロールできる。今も名目中立金利(自然利子率+インフレ率)に比べると大幅に低い。政策金利についてはテイラールールという世界標準のルールがあるので、チャットGPTに計算してもらった。

私:日銀の政策金利をテイラールールで計算してください。条件は

現在のインフレ率が2.6% インフレ目標が2% 産出ギャップが0.6% 自然利子率が0%

チャットGPT:テイラールールを使って政策金利を計算するためには、以下の基本的な公式を使用します:

i = r + pi + 0.5(pi – pi) + 0.5y

ここで、

iは政策金利 rは自然利子率 piは現在のインフレ率 piはインフレ目標 yは産出ギャップ

与えられた値を公式に代入すると:

pi = 2.6% pi = 2.0% y = 0.6% r = 0%

これをテイラールールの公式に代入して計算します。

i = 0 + 2.6 + 0.5(2.6 – 2.0) + 0.5*0.6 = 3.2%

したがって、テイラールールに基づく政策金利は 3.2%となります。

つまり日銀の政策金利(付利)は、テイラールールに比べて3%も低く設定しているわけだ。これは黒田総裁の「異次元緩和」の悪影響で、それを正常化するのが植田総裁のミッションである。政策金利を世界標準まで上げれば日銀は赤字になるが、付利を低く設定すれば債務超過は防げる。

「日銀の債務超過」という無意味な問題を騒ぐのはやめよう

それでも非現実的なケースを想定し、たとえば(長期金利がゼロで付利が5%になり)5%の逆鞘が10年続くと日銀のキャッシュも払底するが、その場合には日銀券を印刷すればいいので、デフォルトにはならない。ハイパーインフレを防ぐには、政府が資本増強すればいい。