純エンジンZの最後か?あえてのビッグマイチェンで登場
日産 フェアレディZの歴史は非常に長く、戦後復興期の1952年に発売されたDC-3型を皮切りとする「ダットサン・スポーツ」が1960年のSPL212型から日本で「フェアレデー」を名乗るようになり、1962年のSP310型から「フェアレディ」へ改名。
1970年まで生産されたSR311型フェアレディまでがヨーロピアン調のオープンスポーツでしたが、1969年に登場したS30型から近代的な北米向け3ドアファストバックスポーツ「フェアレディZ」となり、現在に至っています。
もともと、日産社内でも傍流でありながら北米日産を立て直した人物が推進した車種ゆえか、国内外での人気にかかわらず一時は窓際族のような扱いで干されていたものの、1999年からフランスのルノーが手掛けた日産再生プログラムでは再生の騎手にもなりました。
2シーターのピュアスポーツ化したのは、2002年にZ復活の第1弾であるZ33型からですが、2008年にモデルチェンジした6代目Z34型ではショートホイールベース化やパワーアップで全体的にスペックを引き上げるも、2020年代だとさすがに古さは隠せません。
2010年代の終わりから、次期Zの開発計画は明らかとなっており、Z34へV37スカイライン同様の3リッターV6ツインターボ「VR30DDTT」を積む公式チューンドが、北米のSEMAショーへ公開されるなど、「最新のZ」への期待は高まります。
そして2020年9月にプロトタイプが初公開された「最新のZ」は、VR30DDTTを積み姿形は原型を留めぬほど変化しつつ、Z34のビッグマイナーチェンジ版「RZ34型」として発表されました。