日本平均はスピーキングで114、ライティングで129と、こちらも他国と比べたときにあまりふるわない結果となっています。

意外にも、アメリカでの実施結果がこのランキングに含まれています。非英語話者でも英語圏であるアメリカに暮らしているのであれば「圧倒的に英語力が高い」と考えてしまいがちですが、ライティングセクションでは日本よりも低い平均スコアを示しています。

また、IIBCによると、アメリカで実施されるTOEIC S&Wの受験者は、他国からの留学生や駐在員など、英語を母語としない人びとが主となる可能性が考えられるそうです。

在日アメリカ大使館が、公式マガジンで伝えている情報によると、アメリカの家庭において、英語以外の言語を話す人の数は、およそ30年間で2,310万人(約10人に1人)から6,780万人(約5人に1人)へと約3倍にまで増加しているといいます。

また、非英語話者の母語はスペイン語が半数以上とのことです。次いで、中国語・タガログ語・ベトナム語・アラビア語が上位5つの言語だと伝えられています。

アメリカ大使館|アメリカンビュー・アメリカの豊かな言語

英語に「苦労」する人が多数派?

受験者アンケートでは、英語でのやりとりに苦労する頻度を単一回答式でたずねています。


青部分:TOEIC L&R受験者 紫部分:TOEIC S&W受験者 それぞれのアンケートから

TOEIC L&R、TOEIC S&Wいずれの受験者も「時々苦労している」という回答が最多を示しました。母語ではない言葉と日々「格闘」し、学習を続けている人が世界に多くいることがわかります。

IIBCが公開するフルレポートはそれぞれ「2023 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC Listening & Reading Test」「2023 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC Speaking & Writing Tests」から閲覧できます。