英語力を、4つの技能から評価する世界共通のテスト、TOEIC Program。そのテストスコアは、日本の企業や団体においても就職や転職で「英語力」の指標として、または昇進・昇格の要件として重要視されています。

2023年1月から12月の期間に、世界各地で実施されたTOEIC Tests受験者のスコアやアンケート回答を、TOEIC Programを開発するETS(※)が取りまとめています。

その結果にもとづいて、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)、およびTOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)をめぐるレポートが、それぞれ日本でTOEIC Programを実施するIIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)により、公開されました。

また、9月には公式教材アプリが誕生、スキマ時間に学習できるといいます。

※ETSは米国Educational Testing Serviceを指し、TOEICは同団体の登録商標です。

各国・地域の平均スコアは?

日本で、とくに多くの人が受験するTOEIC L&Rの平均スコアからみていきましょう。リスニングとリーディングにそれぞれセクションを分けて実施され、両セクションを合わせた最高スコアは990です。

日本での受験者の2技能あわせた平均スコアは、561。 IIBCが公開するフルレポートによると、リスニングの平均スコアは309、リーディングの平均スコアが252という内訳だといいます。

図表では、44の国と地域がラインアップしています。ちなみに、2022年度の平均スコアから変動は生じていないようです(くわしくはこちらから)。

TOEIC S&Wでは?

スピーキングとライティングの技能を測るTOEIC S&Wの結果です。それぞれの最高スコアは200と定められています。