■「辛味」は味覚ではない

そもそも、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味という基本的な5つの味覚に「辛味」は入っていない。辛いものを食べたときにTRPV1という感覚神経が刺激されて感じる“痛み”が「辛味」として認識されているということのようだ。

調査で約半数の人が「無性に辛いものが食べたくなる」と回答するほど、人は「辛味」を欲してしまうのだろうか。そこには、「β-エンドルフィン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が関係しているようだ。