■「かけ算と混同している」説が浮上

さて説明が長くなったが、これらの条件を踏まえた上で、森山氏は「『18÷0』という問題を宿題として出してしまった以上は『こたえなし』を正解とすべきで、『0』ははっきり誤りであると考えます」と断言。

小3娘の宿題、担任の採点が酷すぎると話題に 文科省は「小学校で指導しない範囲」認める
(画像=『Sirabee』より引用)

「割り算に0が入ると全て0になる」というコメントについては「先生が、割り算とかけ算と混同している可能性があるのではないかと拝察します。0×▲も、■×0も、どちらも0ですから」と、推測している。

今回話題となったポストを受け、多くのXユーザーからは担任教師に対する非難の声が上がっていた。しかし、ポスト投稿主・ちゃーろーさんには教師を非難する意図は全くなく、苛烈な内容のリプライに心を痛めていた様子。

森山氏も同様の考えのようで、「もちろん学校の先生たちも、我々のような塾の先生たちも人間ですから、完璧を目指していながらもミスをしてしまうことがあります」「しかしながらこのとき、指導者がミスを頑として認めなければ余計に問題が拗れてしまい、結果的に大きな損に繋がってしまいます」と語る。

そして「起こってしまったことは残念ですが、ミスはミスだと認め、指導者も子供たち共にレベルアップしていければ、長い目で見て得なことが多いと感じます」と、教育者としての矜持を感じさせる、懐が深いコメントを寄せてくれたのだ。

取材に協力してくれた「あすなろ学院」は宮城県仙台市・多賀城市・名取市・富谷市に10教室を展開し、40年以上に渡って地域に密着しながら、小学生から高校生までを指導する総合進学塾。

その実績は確かで、今回の取材でも、高校の途中から理系科目を断念した根っからの文系人間である記者を相手に、親身になって非常に丁寧な指導を行なってくれたのだ。興味がある家庭は、ぜひ我が子の学習について相談してみてはいかがだろう。