Image Credits:Feeling Great

使い方は簡単で、基本的にはAIとのチャットを進めていくだけだ。たとえば「自分は悪い親なんじゃないか」と打ち明けると、「ネガティブな感情は常にコアバリューの裏返し。子供を大切に思っていることが分かりますよ」、「典型的なゼロヒャク思考ですね」といった客観的な指摘がなされる。

Image Credits:Feeling Great

悲しみや落ち込み、不安、罪悪感、劣等感などの種類別に分かれた感情がどれくらい強いのか、バーをスライドさせて数値で把握するのだが、たとえば最初に「80%」とした悲しみがアプリ使用後には「10%」まで改善されるといった効果を主張している。

同アプリの有効性について、スタンフォード大学の研究チームが第三者レビューを行った。これによると、ユーザーは「7種の深刻な感情」(抑うつ、不安、罪悪感あるいは恥辱、劣等感、孤独、絶望、怒り)を55から60%も削減できたと報告したとのことだ。

現在、App StoreおよびGoogle Playで入手可能で、対象年齢はそれぞれ17歳以上、18歳以上となっている。また、言語は英語のみで日本語を含め多言語は未対応。

アメリカの「メンタルヘルス・クライシス」解消をめざす

今回のシードラウンドは、Learn CapitalおよびTitleTownTechが主導したもので、Lux Venturesを含む5社のVCが追加参加。調達資金はアプリの開発継続と品質改善に使われる予定だ。

Learn Capitalの設立者兼マネージングパートナーであるRob Hutter氏は、「毎年アメリカの成人の5人に1人がメンタルヘルスに問題を抱える時代でありながら、セラピー費用が高額過ぎて多くの人が利用できずにいる」と現状の問題を指摘。

Image Credits:Feeling Great

TitleTownTechのJill Enos氏も、「便利で費用対効果が高く、結果が出せるメンタルヘルスツールに対する需要はこれまでになく高まっており、AIを搭載したFeeling Greatは、そのニーズに強力に応える」とアプリの有効性を強調した。