次に研究の目的ですが、魚が自然の餌を多く食べているのか、それとも釣り餌を狙って食べているのかを調べます。調査結果から、自然の餌より釣り餌が多ければ、釣り餌を好んでいることがわかり、逆に自然の餌が多ければ、偶然釣り餌を見つけて食べたことがわかります。
研究方法としては、まず釣った魚の体長(尾鰭まで)と全長(尾鰭を含む)を計測。次に胃内容物を調べます。食べる場合は、魚を捌いた際に胃から出てくるものをキッチンペーパーなどに置いて確認します。
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この際、使っていた餌が多く出てくるのか、プランクトンや小魚が多いのかを大まかに数えてみてください。たとえば、オキアミの破片や個体が何個、オキアミ以外の小魚が何個、プランクトンのようなものが何個といった具合にまとめます。最後に胃から出てきた内容物の全体の個数とそれぞれの個数を計算し、割合を出していくのです。
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結果の分析と考察
計算された割合から、その日釣れた魚の餌の傾向を考察します。たとえば、釣り人の餌が重要であるか、プランクトン類が多ければ偶然流れてきたものを食べる傾向があるなど、検証してみると面白いでしょう。
また、釣れた魚の中には、胃内容物が空の個体もいるため、その数も数えておくと良いです。空胃であった理由についても考察してみてください。
リリースする場合は、100円ショップなどで購入できる口が広めのスポイトを使用し、釣った直後に口からスポイトを入れて胃内容物を吸い出します。その後、入っていたものを数えます。
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注意点とまとめ
注意点としては、数や種類を大まかに数えることです。細かく分析できるに越したことはありませんが、釣り餌かそれ以外かという分け方でも構いません。