近年、普及が広がりつつあるスマートウォッチやスマートリングなどの“ウェアラブル端末”。運動時の心拍数や消費カロリーなどの身体データを取得するという便利な機能を備えており、スポーツ愛好家には欠かせないアイテムとなっている。
腕時計型、指輪型など端末デザインが多様化するなか、ウェアラブル技術のスタートアップ企業であるStrivは今月、AI搭載のランニングインソールを発表した。
このスマートインソールは、高度なセンサー技術を使用してユーザーの力、動き、フォームに関するデータを取得することが可能。ランナーごとの特性をAIが個別に学習できることが特長で、これまでエリートアスリートしか利用できなかったレベルのパーソナライズされたトレーニングプランを提供する。
予約注文は9月下旬から。早期申し込みで 40%の割引が適用されるとのことだ。
250以上の高精度センサーを搭載したスマートインソール
Strivは、センサー技術とAIに関する深い専門知識を持つスポーツ愛好家のチームによって運営されている米国スタートアップだ。
今回、同社が発表したスマートインソールはテキスタイル(織物型)圧力センサー、9軸モーションセンサー、気圧計などを含む250以上の高精度なセンサーと特許取得済みの最先端技術を統合したもの。
各センサーが、ユーザーの歩行やそのほか生体力学的データをリアルタイムで分析。そのデータを独自AIが処理してフォームやペース、効率に関するフィードバックを即時に送信するという仕組みだ。継続的な歩行の分析により、怪我につながる前に潜在的な問題も特定できる。
Strivは iOSとAndroidの両方のデバイスと互換性があり、Apple WatchやGarminなどのウェアラブル端末や、Stravaといったフィットネスアプリへの接続もサポートしている。バッテリーは外部にマグネットで取り付けるタイプで、持続時間は約20時間だ(週10時間使用した場合、約2週間)。外出先で交換できるよう、バックアップバッテリーも提供しているという。