■顔写真であっさり認証

保険証がマイナンバーカードに置き換わると、病院でマイナ保険証を使うときには専用の機械にカードを差し込み、「顔認証」か「暗証番号」のどちらかを選ぶことに。顔認証は比較的安全そうなイメージだが、これについて長崎県の内科医院院長がなりすましの実験を行い、話題となっている。

実験では、院長のマイナ保険証を読み取り機に読み込ませた後、女性スタッフが院長の顔写真コピーをお面としてかぶった姿で顔認証を実施。するとあっさりと認証され、その後の手続きにも進めてしまった。

■「犯罪の温床はここ」「従来の保険証こそ安全」

この実験動画に「これはダメだろう」「犯罪の温床はここにあったんだ!」「これは酷い。マイナ保険証こそ廃止するべきじゃねーか」などと衝撃を受ける人が続出、「やはり従来の保険証こそ安全!!」との声が。

顔認証システムのなかには動作や表面温度などを検知してAIが不正を判定するものもあり、たとえば顔写真をかざして通過しようとするとAIによって“不正な動き”と判断されるという高性能なものもあるよう。

しかしこの読み取り機の操作マニュアルに記された「免責事項」には「簡易的な機能のため、写真や免許証、スマートフォンなどによるなりすましを完全に防止できない場合があります」と記されているそうで、精度は高くないとみられる。