例えばカリフォルニア沖合にある古い石油採掘装置の周辺には、サンゴ礁が形成されていることが知られています。

水中に打ち込まれた巨大な構造物が小さな生命の生活の場所となり、大きな魚を引き付けることで生態系がうまれていたのです。

ドミニオン社は今後、海洋科学研究所と協力して風力発電機が地元の漁業に与える影響を調べていくとのこと。

また同社では2026年までに、風力発電機の数を現在の2基から180基に増設することを計画しています。

もし漁獲量が大幅に上がるなどプラスの影響がある場合、日本でも海上風力発電の導入が進むかもしれません。

また豊かな海洋生態系はスキューバダイビングなどのレジャースポーツのスポットにもなる可能性を秘めています。

※この記事は2021年10月に公開のものを再掲載しています。

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参考文献

Virginia’s first offshore wind turbines have become a haven for marine life
https://www.pilotonline.com/news/environment/vp-nw-offshore-wind-marine-life-20211014-npdjx4qzl5d37eiclokeah7q3q-story.html

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

やまがしゅんいち: 高等学校での理科教員を経て、現職に就く。ナゾロジーにて「身近な科学」をテーマにディレクションを行っています。アニメ・ゲームなどのインドア系と、登山・サイクリングなどのアウトドア系の趣味を両方嗜むお天気屋。乗り物やワクワクするガジェットも大好き。専門は化学。将来の夢はマッドサイエンティスト……?