2019年にロンドンで初めてリリースしたマッチングアプリは「Honeypot」という名称だった。その後、アプリを「Thursday」にリブランド。2021年6月にはアプリリリースから1ヵ月足らずで250万ポンド(およそ5億1000万円)のシードラウンドを完了した。
なぜ「木曜日」なのか、BBCの取材記事でGeorge Rawlings氏の回答が確認できる。Thursdayの前身アプリであるHoneypotのユーザーアクティビティが、木曜に急増していたというのだ。同氏のLinkedInプロフィールでは、「サーバー費用が高すぎるので、木曜だけ稼働するアプリを作った」という本気なのか冗談なのか分からない記述も見られる。
Thursdayは、公式サイトFAQの「Thursdayの存在理由」の項目で、「私たちのミッションは、無限スワイプ作業の必要性を減らして、気の合うシングル同士を実際に引き合わせること」と回答。オンライン空間ではなく、「IRL (In Real Life)」=現実世界での出会いにこそ意味があるとしている。
Thursdayはマッチングアプリとは別途「Thursday Events」というイベントアプリも展開している。こちらも木曜限定でイベントに参加したり、ユーザー自らが主催したりできるというもの。「参加者は全員シングル」という文言を見る限り、イベント主旨はあくまで「出会い」のようだ。(文・Techable編集部)