「SNS疲れ」に加え、「マッチングアプリ疲れ」というフレーズが定着してからはや数年。2022年12月の業界アンケート記事では、約9割のユーザーが「マッチングアプリ疲れ」を感じるという結果が出ている。
疲れの理由第1位は「メッセージが面倒」、第2位は「実際に会った際のギャップ」だ。やり取りを続けた相手と結局会えなかったり、せっかく会えてもギャップを感じたりなど、メッセージに費やす時間が無駄になっていることが分かる。
ロンドン発の「Thursday」は木曜限定のマッチングアプリ
メッセージが面倒なうえに結局会えない従来型マッチングアプリと一線を画すのが、ロンドン発の「Thursday」だ。このアプリの最大の特徴は、名称のとおり「木曜日しか使えない」こと。
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Image Credits:Thursday
無駄なスワイプやメッセージのやり取りにうんざりした「マッチングアプリ疲れ」層に刺さったようで、Thursdayの対応都市は増加の一途をたどっている。8月8日のニュースリリースでは、スウェーデンのストックホルムで8月29日から利用可能になると発表。すでに同都市のシングル数千人が事前登録済みで、月末の初イベントを心待ちにしているという。
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Image Credits:Thursday
なぜ木曜? 「IRL」=現実世界での出会いを重視
Thursdayを運営する企業の正式名称はHoneypot Dating Ltd。同社はGeorge Rawlings氏とMatt McNeill Love氏の2人によって2018年に設立された。2018年11月にプレシードラウンドの資金調達を完了。