マッチングアプリでパートナーと出会って結婚した知人の実例

筆者の知人には、マッチングアプリで3年ほど前にパートナーと出会って結婚した方がいます。その男性の簡単な概要は以下の通り。

・年齢:30代前半(※アプリ利用時は20代後半)
・出身:地方
・職業:フリーランス(個人事業主)
・年収:同年代のビジネスパーソンの平均と同等か、時期によってやや下回る
・コミュニケーション力:やや高め

さきほどご紹介した民間調査のデータでは「職場や学校での出会い」が出会いの場としてはどの年代でも上位でした。しかし、職業が「フリーランス」の場合、職場での出会いが発生しないケースが多いです。

すると出会いの場がかなり限られてきます。友人は結婚願望がある一方「自身が個人事業主である」「働く時間帯が不規則になりやすい」「年収が高いとは言えない」といった結婚相手を探すには不利な条件を持っていたことから、結婚相談所への登録も思いとどまり、パートナー探しの先として頼ったのがマッチングアプリでした。

結果、音楽業界で働く女性と出会って恋愛期間を経て、結婚にいたっています。音楽業界はレコーディングやライブツアーなど働く時間がやはり不規則になりやすく、互いに「不規則な働き方に理解がある」前提で知り合うことができたという点が、客観的に見て「良い出会いだったのではないか」と個人的には感じています。

こういった「フリーランス男性」などにとっては、官製婚活アプリは「もしあったら嬉しい」ものとなり得るかもしれません。

フリーランス人口が増加する中、マッチングアプリはますます主要な「出会いの場」になるかも?

マッチングアプリの主な利用層である20歳~39歳のフリーランス人口は39万7,700人となっています。この年代では、今後ますますフリーランス人口が増える可能性があります。たとえばランサーズ株式会社による「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、広義のフリーランス人口は1,577万人。調査開始の2015年から比較すると68.3%増加しています。

すると、かつて出会いのメインだった「職場や学校で出会って結婚」は現実的ではなくなる可能性が高まります。パートナーを探しやすい「マッチングアプリ」に注目が集まるのは必然かもしれません。

とはいえ現時点ではまだまだ「20代向け」という感も否めません。30代以上では「合コン」などの存在感も大きいです。

「20代かつ職場での出会いが望めない人」の分母がどれくらいか、その絶対数は多いのかというと「今後、そういう人が増えることが予測される」段階に過ぎないのも事実。官製婚活アプリが間違いなく必要であると断言できるかは、筆者が様々なデータを調べた限り「なんとも言えない」というのが素直な感想でした。

都のマッチングアプリには「全世代で出会いの場としてNo.1である職場や学校での出会いをより後押しするような取り組みを優先すべきではないか」「マッチングアプリでの出会いを必要としているのは20代のみで、なおかつその年代の一部だけではないのか」といった批判的な声を跳ねのけるような機能性や利便性が求められるかもしれませんね。

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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