地下ゴミ箱のサイズはさまざまで、一番大きいものは最大5000リットル(20軒の1週間分のゴミに相当)のゴミを収容することが可能。臭いを抑えるためにスチール製または強化プラスチック製で作られており、満杯になるとアラームが鳴る仕組みだ。回収時にはクレーンを使用して中身を空にする。
リバプール市議会によると、力や運動能力が限られている人でも利用しやすいよう、フットペダルで操作するタイプをはじめ、複数のタイプを用意したという。
街路清掃・ゴミ処理の満足度向上を目指す
2023年5月から2024年5月の間に、リバプール市議会には4000件以上の路上清掃の要請があり、不法投棄に関する問い合わせは17000件あった(参考)。昨年度の市内における街路清掃・ゴミ処理の満足度は39%と評価され、同年度の全国基準61%よりも大幅に下回る結果となった。こうした課題を受け、今年7月にリバプール市議会は、街の清潔さに関する満足度の向上を目的とした250万ポンドの計画を承認。そのわずか数週間後にソーラーゴミ箱の試験導入を発表したという流れだ。
同計画では複数の既存チームを統合して新たにタスクフォースを結成、環境・反社会的行動を取り締まる予定。さらに、外部の請負業者も任命してタスクフォースの取り締まり活動支援に充てる。今後リバプール市議会はゴミの投棄、不法投棄、その他の環境違反(落書きや犬のフンなど)に対する固定罰金通知を、新しい法律で許可されている最大レベルまで引き上げることを目指す方針だ。