カスタマーリレーション管理からマーケティング、顧客サービス、仲介サービスなど、不動産業界に特化したクラウドベース・ソフトウェア一式を統合するソリューションだ。プラットフォームを活用することで、エージェントたちは売り手・買い手を問わず顧客に優れたサービスを届けられるだけでなく、時間を節約しつつ効率的にビジネスを拡大できるとしている。
ただ、物件の売買を実際に担当するのはあくまで不動産エージェント(海外ドラマなどによく登場する「realtor」)であることから、Compassは「テック」ではなく伝統的不動産業者とかわらないのでは、という指摘もあるようだ。共同設立者の華々しい経歴も有名
Compassの設立者は、その華々しい経歴で有名だ。CEOのRobert Reffkin氏はコロンビア大学でMBAを修めたエリート。アメリカ財務省のフェロー職員およびマッキンゼーやゴールドマンサックスで要職についていた経歴の持ち主。
同氏が不動産業界に足を踏み入れるきっかけとなったのは、母親のRuthさんが長年にわたって不動産仲介業を営んでいたこと。Ruthさんは現在Compassで勤務しているそうだ。
自ら設立した非営利団体「America Needs You」では「一家の中で初めて大学に進学する貧困ライン以下の若者」を支援しているというReffkin氏。8月13日には、オッペンハイマー社の第27回「テクノロジー、インターネット&コミュニケーション・カンファレンス」にて登壇したばかり。もう一人の設立者で戦略担当のOri Allon氏は、かつてのTwitterでエンジニアリング ディレクターを務めた人物。ソフトウェア開発の分野で豊富な経験を有している。