黒坂岳央です。

これまで育児本などの情報を数多く見て、自分自身が8年以上ずっと育児をしてきて気づいたことがある。それは「親がまるで上司のような育児」は控える方が良いということだ。

もちろん、子供の性格や特徴はあまりにもそれぞれ違うが、子供が親の指示を受け身で処理するという硬直的な育て方では、子どもの持つ創造性や主体性を失ってしまうリスクがあると思うのだ。

あくまで個人的な独断と偏見による育児論だが、何らかの参考になれば幸いだ。

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子供を尊重する重要性

子供と接して驚かされることは数多くあるが、そのうちの一つが「子供は驚くほど親の言動をしっかり見聞きし、そして頭に残っている」ということである。「あの日、あの時、パパはこういうことをいった」ということを非常に細部まで記憶している。子供は大人ほど言語化能力が鍛えられていないために、その場ではハッキリと口に出さないことも多いが、実はしっかり記憶している。

「子供だからどうせわからないだろう」と雑な対応をすると、確実に信頼関係を損ない、後で子供が話を聞いてくれなくなるので止めておいたほうがいい。

よく、「子供は一人の人間なので尊重しましょう」と言われる。大変当たり前のことのように聞こえるが、実際これができていない親をすごく見る。仕事や家庭で忙しいと、気持ちの余裕がなくなり時には大人にはしないような雑な対応を子供にしてしまいがちだ。

まるでパワハラ上司が力関係を利用して、恫喝して無理に言うことを聞かせるような親の姿を外出先で見ることがある。しかし、その相手を軽んじる態度を子供は確実に記憶しており、それは後々にトラブルの元になる。自分のためにも、大人にはしないような対応を子供にもしない方が良い。

「頼れる先輩」が理想

自分が意識しているのは、子供にとって絶対的な神のような存在ではなく、頼れる先輩のような相談役だ。