Figure 01よりも重量が増した(Figure 01は体重60㎏:参考)ほか、ケーブルが見えないスタイリッシュなデザインへと進化した。
そのほかにも、Figure 02はさまざまな特徴を備えている。たとえば、内蔵のマイクおよびスピーカーを通じて人間と音声による会話が可能だ。このマイクとスピーカーが接続されたカスタムAIモデルは、OpenAIとの提携でトレーニングされたものである。
また、6台のRGBカメラを搭載したAI主導のビジョンシステムにより、物理的な世界の認識・理解も可能。視覚言語モデルを搭載しており、ロボットカメラからの高速な視覚常識推論(視覚情報に基づいた常識推論)を実現する。
ロボットの胴体に搭載された2.25KWhのカスタムバッテリーパックは、50%以上のエネルギーを供給し、ロボットの稼働時間を最大化。最新のヒューマンスケールのハンドは、16自由度の可動域と人間と同等の強度を備えており、人間のような幅広い作業を可能にする。
さらに、前世代と比較してオンボードで利用可能な計算とAI推論が3倍になり、実世界のAIタスクを完全に自律的に実行できるようになった。
なお、活用が想定されている分野は製造、物流、倉庫、小売業など。身体的に過酷または危険な作業、反復作業のある現場での使用に最適だという。
BMW ManufacturingがFigure 02を試験運用
2024年1月、FigureはBMW Manufacturingと自動車生産に汎用ロボットを導入する商業契約の締結を報告した。8月には、米国スパータンバーグ工場で初めてFigure 02の試験運用を実施したと発表。Figure 02が金属板部品を特定の固定具に挿入し、シャシーの一部として組み立てる工程を成功させたという。