梅田まで28分。始発駅であり座ったまま乗り換えもなく梅田、難波、天王寺まで連れて行ってくれます。この駅を中心にした箕面市のまちづくりはまだまだ緒に就いたばかり。箕面滝などの自然豊かな町でありつつ大阪のベッドタウンとして利便性が飛躍的に向上した箕面市。これからの更なる発展が期待されます。

ところかわってこちらは今までの終着駅だった千里中央駅前。終着駅ではなくなりバス乗換え客の一部は箕面萱野駅に移りましたが、空港などに向かうモノレールへの乗り換え駅でもあり交通のハブ拠点としての役割は失われていません。高層マンションも多く今も変わらず活気あふれています。

千里中央駅はほかにはない変わった構造の駅です。ホーム上の天井は吹き抜けとなっており、ホームを取り囲むように店舗が並んでいます。「エキナカ」の走りのようですね。

どこか昭和レトロ感漂う吹き抜け脇の通り。

この通りには飲食店はもちろんですが、

クリーニング店に靴の修理屋など生活に密着した店舗も入ります。ニュータウンに住む人が駅に来るついでに立ち寄れる、駅ですべてのことが賄えるという住民目線で考えられた駅だと思います。

箕面萱野駅まで電車が延伸されてここに来れなくなった乗客もいるでしょうが、ぜひたまには途中下車してどこかこの懐かしさの漂うエキナカ商店街でいっぱいひっかけてから帰ってもらいたいものです。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年8月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。