もし今回の研究が正しければ、脳活動は電気信号のやり取りを超えて量子通信を併用することで情報伝達を効率化していることになります。
脳において量子力学的な現象が起きているとする理論「量子脳理論」は古くから提唱されており、一部の研究者たちは量子力学的な性質が意識の形成に重要な役割を果たしていると述べています。
(※たとえばノーベル賞を受賞したロジャー・ペンローズは、脳の意識は古典的な計算機を超えた量子的な性質によって生成されていると述べています)
量子脳理論はかつては批判が多い分野でしたが、量子生物学の発展により再び注目を集めています。
もし量子的な光の粒子によって脳が同期を果たしているならば、それは魂と呼んでもいいのかもしれません。
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参考文献
Researchers Explore Quantum Entanglement’s Potential Role in Neural Synchronization
https://thequantuminsider.com/2024/08/03/researchers-explore-quantum-entanglements-potential-role-in-neural-synchronization/
元論文
Entangled biphoton generation in the myelin sheath
https://doi.org/10.1103/PhysRevE.110.024402
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部