手話通訳変換ソフト「Signapse」を使って、管理者が入力した文章による情報をAIアバターに反映させ、手話通訳を実施する。そうすることで、音声アナウンスと同じ内容の情報を迅速に伝える仕組みだ。

アメリカ各地の国際空港でも導入

Image Credits : Signapse

このシステムの導入は鉄道駅のみにとどまらない。空港では、構内アナウンスで流れる飛行機の遅延や欠航の情報を、AIアバターがディスプレイで手話通訳する取り組みが実際に行われている。以下の動画はアメリカのシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港での様子を取り上げたものだ。

昨年には、ミシガン州のジェラルド R. フォード国際空港でも、Signapseの開発したシステムを導入した掲示板が設置された。

同空港では2018年以降、補聴器システムの拡充や車椅子支援、付き添い者用トイレの設置などのアクセシビリティ強化策を実施してきた。AIアバター手話通訳の導入は、その一環である(参照)。

今年9月にビデオ翻訳プラットフォームをローンチ予定

Signapse AIの公式サイトを見てみると、サイト自体が同社の技術を実証する場になっていることがうかがえる。

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上の画像は公式サイトのFAQ部分だが、文章ごとに再生マークがついている。これをクリックすれば、AIアバターが該当の文章を手話通訳してくれるのだ。

対応手話はイギリスのBSLとアメリカのASL。手話は世界共通言語ではなく、各国ごとに異なるため、今後は世界各国の手話への対応に期待したい。

Image Credits : Signapse

なお、Signapse AIは今年9月までにビデオ翻訳のプラットフォームをローンチ予定としている。ピクチャーインピクチャー機能で、英国手話 (BSL)または米国手話 (ASL)の翻訳をビデオにシームレスに統合するソリューションのようだ。

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