スキルはあくまで課題解決のための基盤

(写真=大口葉撮影)
(画像=YANUSYより引用)

――フリーランスとしてAkioさんが仕事を選ぶとき、何を基準にしていますか?

フリーランスに限らず、仕事の価値とはそもそも自分とクライアントの間の分業価値であり、つまりは「困りごとの解決」だと考えています。

魚を獲る人と獣を狩る人の例を考えるとわかりやすいでしょう。魚を獲る人が肉を食べたいと願ったとき、獣を狩る人に依頼することで困りごとを解決できる。この困りごとの解決が仕事だという定義に基づき、自分と企業との間で良い影響を与え合えるかどうかを判断基準にしています。

――とはいえ、自身の強みを「職」に頼らず伝えることに不安を感じます。

よく「地方には仕事がない」という話を耳にしますが、人口が少ないからと言って困りごとがなくなるわけではないですよね。人が生きている限り、誰かが何かに対して必ず困っている。その困りごとに対して自分が何を提供できるかを考え続けている限り、仕事がなくなることはありません。

「職」にこだわって誰かに売ろうとするから仕事にならないのです。市場のニーズを考え、自分の仕事を転用していく柔軟さがあれば良いのではないでしょうか。

フリーランスとして生きるのであれば、固定概念を捨てたほうが自身にとっても関わる企業にとっても利益は多いと思います。もちろんスキルは必要ですが、それはあらゆる困りごとを解決するための基盤と捉えると良いでしょう。

「仕事」を強みとし、ニーズのある価値を提供する

「プロフェッショナルとしてのスキルを強みに働く」という典型的なフリーランスのイメージを覆すAkioさんの仕事観。それは世の中のニーズを満たすものであれば、十分な年収に直結する仕事として成立するということを気づかせてくれる。

  • 仕事とは、世の中の困りごとを解決することである

    ・「職」と「仕事」を区別し、困りごとの解決のために何ができるか考える
    ・「スキル=職」はあくまで困りごとを解決するための基盤である

フリーランスの仕事術の前提にある、何を提供できるかという価値基準。この主軸に立ち返ることで、企業や地域、プロジェクトに価値を生み出せる人材になることができるだろう。

中編では、この礎をもとに年収を高めるための考え方をさらに詳しく伺った。

(【Akioさんに聞く・中編】につづく)

文・YANUSY編集部/提供元・YANUSY

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