ロッテ・佐々木朗希、オリックス・山下舜平大、中日・高橋宏斗ら、他球団では高卒ピッチャーが着々と一軍で躍動する姿が見られるプロ野球界。しかしいざベイスターズに目を向けると、なかなか頭角をあらわしていない現実がある。

■なかなか出てこない高卒ピッチャー

DeNA以前ではストッパーで活躍した中山裕章氏、佐々木主浩氏とWストッパーとして君臨した盛田幸妃氏、優勝時の左のエース・野村弘樹氏、現監督の三浦大輔、剛球クローザーの山口俊氏らが挙げられるが、その後はともに育成から這い上がった国吉佑樹(現ロッテ)と砂田毅樹(現中日)くらいしか名前が挙がらない。

もちろんDeNA黎明期には戦力が整わず、ドラフト上位で即戦力期待のピッチャーを中心に指名したことも関係しているが、2012年から2022年までに入団した19人の高卒ピッチャーの中で勝ち頭が12勝の京山将弥では、育成がうまく進んでいないと言われても仕方ないだろう。