夏に向けて気温が高くなってくると、沿岸に多くの魚が差し込んでくる。太陽光で魚体を眩しく光らせる魚たちは、ほとんどメタルジグとサビキで狙うことができる。ジグを使う釣りはハードルが高いと思われるかもしれないが、手持ちのタックルでやれる。比較的他の釣りから流用しやすい、スーパーライトショアジギング(SLSJ)、ウルトラライトショアジギング(ULSJ)を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
手持ちのタックルでショアジギ入門
ライトショアジギングは流行の釣りだ。しかし打率が高い釣りではない。そもそも回遊物の青物を狙うのは船で追いかけない限り難しく、正直、陸からは打率が上げにくいハンディがある。
一方、魚種で欲をかかず、小物でもいいということならば、小さなメタルジグを使えば楽しい魚の引きが味わえる。SLSJでは、20g以下のメタルジグを使う。このサイズだとカワハギのような魚まで反射的に飛びついてくる。スレにくい。
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20g程度のジグであれば、PEライン0.6号とバスロッドMHでもあれば投げられる。エギングタックル、シーバスタックルでもOK。チニングタックルでも10gなら操作性が良い。手持ちのタックルで入門してみよう。
スーパーライトショアジギングでOK
SLSJは釣果が出やすい釣りだ。釣りは何でもそうだが、ラインが細くてルアーが小さいほど魚が口を使いやすい。目安としてPEラインは0.6号でメタルジグ5g~15g、このあたりでSLSJを定義しよう。
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ターゲットとなるのは、アジ、サバ、メバル、カサゴ、その他フグベラなどの雑魚。地域によってはフラットフィッシュも狙える。手返しよく、ジグをロストしにくくするために、ジグのリアフックはとっておこう。大丈夫。シングルフックでも、魚は確実に釣れる。
ジグサビキゲームも
SLSJの何がいいかといって、ジグサビキとの相性が抜群なことだ。この大きさのジグに集まってくる魚、アジサバあたりは、ジグサビキを見るとほぼ確実に食ってくる。
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特にサバは食いやすい魚で、入っている海では日中フィーバーが止まらないこともある。食べるためにはある程度の数以上は大した魚ではないが(腐りやすいこともある)、数をかけると引きが大きくなり楽しい。
ただサビキをつけているとデカいやつもくる。筆者が以前泉南の夕マヅメにまったく予期せぬことにかけてしまった青物は、ジグサビキの枝糸を千切っていった。夕マヅメは青物の時間帯とはいえないが、できればタモを持参した方がいい。