師走も佳境に入り心機一転して新たな年を迎えたいものだが、ノストラダムスの“2024年予言”によれば残念ながら来年は今年以上に大変な年になりそうだ――。
■ノストラダムスの“2024年予言”
コロナ禍は明けたとはいえ長期化するウクライナでの戦争に加え、イスラエルとハマスの紛争の勃発など2023年はなかなか大変な年であったといえそうだ。来年にはぜひとも一筋の光明を見出したくもなるが、新たな年にいったい何が待ち受けているのだろうか。そこで注目されるのは人類史上の大予言者である。
中世フランスの医師で詩人で占星術師であったミシェル・ド・ノストラダムス(1503-1566)は歴史上最も有名な“予言者”の1人だ。
1555年の著書『Les Propheties(百詩篇集)』では四行詩として知られる不可解な詩の形式で未来へのビジョンが綴られており、ロンドンの大火やヒトラーの台頭、広島と長崎へ原爆投下、JFK暗殺などの歴史的イベントを予言して的中させたと言われている。
何世紀にもわたって再読され再解釈されている『Les Propheties』だが、ノストラダムスは2024年をどのように予見していたのか。
英ニュースメディア「LAD Bible」の記事によれば、ノストラダムスの“2024年予言”は我々にとってなかなか過酷な内容であるようだ。
来年の予言に先立ち、ノストラダムスは今年の食料価格の高騰を予言していたという。
「小麦のブッシェルはこんなにも高騰するだろう/あの男は仲間を食べることになるだろう」
「仲間を食べる=共食い」を予見していたとはショッキングであるが、ご存知のように戦争による小麦をはじめとする食糧生産と流通の停滞により、食品価格は軒並み高騰している。幸いなことに今のところ“共食い”は回避できてはいるが……。
では2024年をノストラダムスはどう見ていたのか。
「乾燥した大地はさらに乾燥し、大洪水が起こるだろう」
干ばつと大洪水の発生が暗示されているようだ。2024年には世界のどこかが壊滅的な津波に襲われるのだろうか。
「厄介な災いによる非常に大きな飢餓」
厄介な災いとはパンデミックである可能性もあれば熱波や大洪水である可能性もある。いずれにしてもそれが食糧危機の引き金になるということだ。
またノストラダムスは中国の軍事紛争を予測していたようだ。それは「戦闘と海戦」であるという。
「赤い敵は恐怖で青ざめるだろう/大海を恐怖に陥れるだろう」
「赤い敵」は中国共産党を指し、「大海」は海上での軍事衝突を示しているという。
台湾や尖閣諸島をめぐってもしも中国と西側の間に武力衝突が起きれば壊滅的な事態に発展する可能性は大いにあり得るだろう。ノストラダムスによれば2024年は今年以上に人類にとっての試練の年になりそうだ。