一般財団法人労務行政研究所による東証プライム上場企業の2024年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結⽔準調査によると、全産業114社の平均金額は84万6,021円と、1970年の調査開始以来、夏季一時金では初めて妥結水準が80万円台を上回ったといわれています。

ソニー損害保険は、2024年夏のボーナスシーズンに合わせて、20代~50代の全国の持ち家家庭でお小遣い制の800人を対象に、値上げラッシュ前後で比較したお小遣いの実態やお小遣いが増減した要因に関する調査を実施。

実際、世間の人々はボーナスをどのようなことに使っているのでしょうか?

なお、この調査における「お小遣い制」とは、家計のなかで毎月自由に使える金額が決まっていることを指します。

ボーナスは過去最高額でも、お小遣い額は変わらず

値上げラッシュが始まる前の2020年と比ベたお小遣い額を聞くと、86.6%の人がお小遣いが増えていないと判明。そのうち「変わらない」人は70.0%、「減った」人は16.6%でした。

お小遣いの全体の平均額は27,735円となり、約半年前に実施したという前回調査からは18円増(+0.06%)と、ほぼ横ばいの結果となっているそうです。

男女別にお小遣い額の平均を比べてみると、男性の平均は29,284円、女性の平均は26,186円と、男性の方が若干高い傾向にありました。また、年代別では、20代が29,669円、30代が24,473円、40代が29,890円、50代が26,910円となり、30代のお小遣い額が低い傾向にあるようです。

夏ボーナス、どう使う?

夏ボーナスの使い道についても聞きました。

最多は「預金(42.4%)」、次いで「生活費の補填(29.5%)」といった結果になりました。株式投資・NISAなどの「資産運用(14.6%)」、「ローン等の返済(14.1%)」との回答もあり、将来を見据えた投資や普段の生活費の足しにしている人が多いようです。

「車やバイクの購入(3.8%)」、「ブランド品の購入(4.1%)」、「海外旅行(4.9%)」などのぜいたくな使い道は少数派でした。

今年の夏のボーナスが増加した場合、増加分を「将来に備えて貯金したい(42.8%)」、「NISA等の投資に回して、運用益を増やしたい(30.8%)」と答えた人は合計73.6%と、ボーナスを「将来への備え・投資」と考える人が多い傾向にあるとわかります。多くの人が万一の事態に備えて貯金や投資を選んでいるようです。