今回は天下人二人のエピソードについて触れました。過去の偉人のエピソードから学べることは非常に多いですが、すべて鵜呑みにしてしまうことはおすすめできません。この点には注意が必要です。

とはいえ、「環境が違いすぎるから、偉人の話を読んでも意味がない」と切り捨ててしまうこともまたもったいないことです。

あらゆる環境が完全に一致することなどありえません。環境が完全に一致していないとしても、参考になることはあります。

偉人のエピソードに触れる際は、それが現代においても通用するものなのかをまず検討しましょう。環境の構成要素は無数なので、これは、とにかく考えるしかありません。

一つの有効な方法はさまざまな人の意見を聞くことです。立場、経験によって物事の捉え方、考え方は異なります。

立場が違うということは負っている責任が異なるということです。

社長がやるべきことが、一従業員の立場からは避けた方がよいと見えることもあります。それも踏まえた上で、一情報として扱い、最後は当事者が決断するという点だけ忘れないようにしてください。

和田垣 幸生 横浜国立大学経済学部を卒業後、システム開発の会社でエンジニアとしてキャリアをスタート。その後コンサルティング会社、人材紹介の会社を経て、識学に入社。 2016年に営業部門の課長に就任し、2017年1月には品質管理部門の立ち上げを担当。 同年の春に部長に就任。以降、マーケティング、インサイドセールス、プラットフォームサービス開発などの責任者を経て、2020年の3月からは再び営業部門へ。 現在、営業1部の部長、上席講師として活動。