だから、そもそも日本企業というのはリモートワークみたいなジョブ型を前提とした柔軟な働き方とはメチャクチャ相性が悪いんですね。サボろうと思えばいくらでもサボれちゃうわけです。
筆者の知人にもいますね。コロナの際の在宅勤務時にネットフリックス見まくりながらchatやメールで適当にやり取りだけしてた奴。
ちなみにコロナ禍後に労組が実施したリモートワークに関するアンケートには「大いに評価する」と回答し、理由として「ありのままの自分でいられるから」と書いたそうです(苦笑)。
まあそういう意味では、確かに「リモートワークなんてサボりたい奴の言い訳にすぎん!全員出社して俺の目の前で汗をかき歯を食いしばって働く姿を見せろ!」という日本企業の偉い人は、間違ってはいませんね。
日本型組織には合わないものなわけで。
ただ、ここでちょっと立ち止まって冷静に考えてください。
在宅勤務でこれ幸いとばかりにお家でサボってるような人を、無理やり出社させてオフィスに縛り付けて、それで問題が解決するんですかね?
いや、そりゃ一生懸命働いてるようには見えるでしょ。でもそれってホントに組織にとって必要なことを遂行してるんですかね。
ちょっと上司が目を離しただけで手を抜くような人間が、出勤させただけでバリバリ働くようになるとは、筆者にはとても思えないですね。
例えば、先に紹介した筆者の知人のA氏ですが、今はもうフルタイムで出勤してバリバリ残業もしてます。
でもたぶん「頑張って働いてるふり」してるだけで、本質的にはリモートワークでネトフリ見てた頃と変わってないし当然アウトプットなんかも同じレベルだと思いますね。
まとめると、リモート時にサボりまくって最低限のことしかやらない人間も、オフィスで頑張って汗かいて働いてる(ように見える)人間も、本質的にやってることは大して変わらないだろうということです。
問題の本質は「サボらせないためにどうすべきか」ではなく「そもそもなぜサボろうとするのか」という点にあるからですね。