Volvo VNL Autonomousはバージニア州ダブリンにある工場で組み立てられ、量産される予定だ。
交通事故を減らすミッションも

Image Credits : Aurora Innovation
また、この資金調達により上述のテキサスでの商用ルート運行が現実味を帯びるようにもなった。アメリカではトラックが絡む事故は50万件に上り、毎年6,000人近くが命を落としているとのこと。トラックに限らない全体の件数で見れば、アメリカでの交通事故死亡者数は毎年4万人以上。その惨事を減らすには、高レベルの自動運転は欠かせないだろう。

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イレギュラーな事態にも対処
上の動画には、自動運転トラックのセンサー部に突然ビニール袋が飛んできたら……という想定が説明されている。この場合、障害管理システムが即座に作動して車道の右側スペースに停車するようプログラムされている(アメリカの道路は右側通行)。言い換えれば、人の手を借りなくても障害物を検知して安全な回避行動を取れるということだ。
とはいっても、「人の多い都市部の交差点で安全な運転を行えるのか」「他にイレギュラーな事態は想定できないのか」といった疑問点がまだ多いことは事実。それも含めて、今年中に実施されるテキサス州での商業運行に注目したい。