「8年前にすべてを捨てた」――。タイムマシン開発のために私生活のすべてを捨てたマッドサイエンティストが、ついに完成させたタイムマシンのリモコンをカメラの前で披露した。
■タイムマシンを独自開発
YouTubeチャンネル「ApexTV」の取材班が現地スロベニアに赴き、タイムマシンを開発したタイムトラベラーに接触して撮影した動画が先日公開された。デイビットと名乗るこのスロベニア人男性はタイムマシンの開発に成功し、これまでに20回ほどタイムトラベルをしたと話す。
旧ユーゴスラビア、スロベニア共和国で生まれ育ったデイビッド氏は、幼少の頃から物理学に興味を持って学者の道を志す。彼が師と仰ぐのは天才発明家ニコラ・テスラで、彼の書き残したものはすべてデイビット氏にとっての真理であるということだ。
「これからファンタスティックな話をします。信じられないかもしれないが、すべて真実です」と取材班のカメラの前で語るデイビッド氏は、タイムマシンを開発した経緯を説明する。
夢のタイムマシン開発に残りの人生のすべてを捧げることを決意した彼は、8年前に家族と仕事と私生活のすべてを捨てて研究に専念。その間に世界中を回って同じ志を持つ科学者たちに接触して話を聞き、ヒントを得たという。
驚くべきは世界にはタイムマシンを半ば完成させている者が少なからず存在し、未来のレーザー兵器で頭を負傷した者や、はるか未来の35世紀の写真を見せてくれた人物もいたという。その中でデイビッド氏に多大な影響力を及ぼしたのが、フランスで会ったジャック・ライオン・クストー氏である。
ジャック氏は過去にも未来にも行けるタイムマシンを接触した時の3年前に完成させていて、それまでに40回タイムトラベルを行っているという。その中には5世紀を訪れる時間遡行もあったということだ。
教えを乞うデイビッド氏に、ジャック氏はタイムマシンの構造とメカニズムの一部について詳しく話してくれた。タイムマシンで使われているアルゴリズムについてはそのまま提供してくれたという。そしてこの時に得た知識をもとに、2年前にデイビッド氏も独自のタイムマシンを開発することに成功した。デイビッド氏のタイムマシンは今のところは未来に行って戻ってくることしかできず、ジャック氏のマシンのように過去へは行けないということである。