「過剰なパワーは不要」という声も
一方で、やはり大出力のエンジンは「日本の道路には過剰」と考える人もいるようです。かつてM3などハイパワー車に乗っていた経験のあるBMWファンの男性からは、次のような見解が聞かれました。
「色々乗り継いだ結果、自分としては『低速トルクのあるエンジンなら200馬力もあれば十分』と思っています。300馬力や400馬力もあるエンジンだと、もちろん余裕はありますけど、そのぶん燃費も悪くなりますし、メンテナンスにもお金がかかりますよね。
なので、300馬力以上になるともう、ステータスとか趣味の世界の話になるのかなと。実用的なメリット云々じゃなくて、そういう車に乗ること自体に価値があるというか。私はそこにあまり意味を見出せないので、先代3シリーズの320iに乗っています。200馬力もないですけど、気軽に乗れて、『このくらいがちょうどいいな』という感じがありますね」(60代男性)
たしかに200馬力前後のエンジンで、実用上不便に感じるケースは考えにくいでしょう。高性能な車に対して気負いを感じる人や、維持費が気になる人にとっては、高性能車よりも「日頃から乗り回せる車」が魅力的に映ることもあると考えられます。