自動車メーカーがラインナップする多様な車種のなかでも、高級車やスポーツカーには「ハイパワーなエンジン」が搭載される傾向にあります。
カタログに並ぶ300馬力や400馬力といったスペックに、憧れを抱く人も多いでしょう。しかし実際のところ、日本の道路環境においてそうしたパワーは本領を発揮できるのでしょうか。
今回はハイパワー車を所有したことがあるオーナーの方々に、そのメリットやデメリットについて話を聞きました。
やっぱり余裕があると運転が楽!
高性能なエンジンを搭載した車種に対して、「日本では宝の持ち腐れになる」という声は少なからず耳にします。実際のオーナーからすると、大きなパワーはどのようなメリットにつながるのでしょうか。
カタログスペック450馬力の輸入車を所有する男性は次のように語ります。
「ターボのない軽自動車から400馬力超えの輸入車まで色々と乗ってきましたが、やっぱり出力に余裕があった方が運転は楽しいと思いますね。公道でパワーを使い切ることはありませんけど、エンジンが静かなまま流れに乗れて、低速になってもまたすぐに立ち上がれますし。
どうしても音が大きくなると、リラックスして運転することも難しくなりますから、静かなまま加速できるのはありがたいですよ」(50代男性)
このお話にもあるように、エンジンの性能が発揮されるのは「最大出力を出しているとき」だけではありません。馬力やトルクが大きければ、それだけ普段の加速にも余裕が生じ、「静粛性」や「乗り心地」の面でもメリットが生じると考えられます。