南極大陸にそびえる超巨大ピラミッド構造物をどう理解すればよいのだろうか。魅惑的なファンタジーと不吉な“陰謀論”が渦巻く南極のピラミッドについての最終結論とは――。
■南極にそびえる超巨大ピラミッド
1935年11月23日にアメリカ人飛行士リンカーン・エルズワースが南極上空を飛行中に“超巨大ピラミッド”を発見した。これは奇跡的に自然に形成された構造なのか、それとも人工物なのか――。
南極大陸のエルスワース山脈にあるピラミッド型の形状は超古代文明や地球外文明に関わるあらゆる種類のファンタジーと陰謀論を生み出している。
2キロ四方もある超巨大ピラミッドの衛星画像は2016年に初めてインターネット上に登場したといわれ、グーグルアースなどで誰もが目にすることができるようになったことで、多くの注目を集めるようになると共にさまざな憶測を招くことになった。
誰もが独自の考えを持っており、XなどのSNSでさまざまな見解が投稿されている。
「この建造物は(聖書の)洪水前に存在した文明に属します。約1万年前、南極は暖かかったです」(あるXユーザー)
「イルミナティが認めました」(あるXユーザー)
「待って、どうやってピラミッドをエジプトから南極に移したの?」(あるXユーザー)
南極が温暖だった頃に古代文明によって建設されたという主張もあれば、宇宙人の仕業だとの見解もある。
いわゆる“陰謀論”ではこの南極のピラミッドは超古代文明が手がけたものであると主張し、「次元転移装置」などが隠されているという噂も囁かれているようだ。
またナチスのヒトラーは南極大陸に何度も調査隊を派遣していたのだが、このピラミッドを発見して極秘裏に調査していた可能性も指摘されている。いずれにしてもこの南極のピラミッドは好奇心旺盛な人々の想像力を膨らませる格好の“物件”になっているようだ。