■科学者がガチで予想したキモすぎるエイリアン生物
通常、このような問いに対し、宇宙生物学者たちは「機械論的アプローチ」を取るという。これは、地球上で起こった生命の進化を他惑星にも当てはめて考える手法だ。ただし、この方法では地球が唯一の実例となるため、地球環境のどこが特殊であり、どこまで宇宙全体に当てはまるかは分からないという。たとえば、これまで地球上では目や目に類似した器官は約40回も進化してきたが、もしかしたら、目は地球生物に特有の進化パターンであるかもしれず、地球外生命体が目を持つかは確定できないそうだ。
このような理論的予想では、実際にいるかもしれないエイリアンの姿がETとプレデターのどちらに近いか、といった予想をすることはできないが、自然選択を前提にすれば、具体的な特徴までは分からずとも、特定の構造を持った生命体を予想することは可能だという。
レヴィン氏によると、自然選択をくぐり抜けたエイリアンは“入れ子構造”をしているはずとのことだ。たとえば、地球上では、遺伝子は協力してゲノムを生み出し、ゲノムは細胞のための下絵を生み出す。そして、原始細胞が徐々に集まると、より複雑な真核細胞を生み出す。これらの細胞が集まることで多細胞生物が誕生し、やがて多細胞生物はコロニーや社会を形成し、協力し合うようになる。
レヴィン氏らは、この基本的なコンセプトを基に、進化論上のあるべきエイリアンを考案。図のAは特にデザインのない単純な生命体。この段階では自然選択は起こっていないかもしれないという。次にBは、単純な細胞状の生命体。Cは、複数の複雑なパーツが互いに協力し合っている生命体。この段階では既に大きな自然選択にさらされているはずだという。
その先にあるのが、いくつもの下部組織が利益を共有することで互いに協力し合うチューブ型のエイリアン「オクトマイト」である。まるで往年の名作シューティングゲーム「R-TYPE」に登場する女性器をモチーフにした敵キャラクター「ゴマンダー」を彷彿とさせる衝撃的な姿だ。あるいは、ダークサイドに落ちたクマムシとでも言えようか。こんな生物がひょっこり地中から顔を覗かせていたら卒倒ものだろう。
果たして、人類が今後どんな地球外生命体に遭遇するかは分からないが、レヴィン氏らの予想が的中しないことを願うばかりである。
参考:「Phys.org」、「Cambridge Core」、ほか
※当記事は2017年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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