■しじみ、柿、枝豆がおすすめ
上記のような症状に見舞われると、中々食欲が湧かないもの。そんな状態の時、何を食べればいいのか聞いてみた。
小倉院長によれば、しじみ、柿、枝豆などがおすすめだという。「しじみはタウリンやオルニチンを多く含んでいるため、二日酔いには非常に効果的とされています。柿はアルコールの分解を助けるタンニンやカタラーゼ、ビタミンCが豊富に含まれており、枝豆には良質なタンパク質や脂肪分解成分のコリン、レシチンなど健康な肝臓に必要な栄養素が多く含まれています」(小倉院長)。
何も食べたくない時は、スーパーやコンビニで売っているしじみの味噌汁だけでも飲むようにしたい。また、先述したようにアルコールの利尿作用で水分が失われるため、水分補給も重要だ。
特に、スポーツドリンクや経口補水液を摂取すると、失われた電解質も補給できるという。
■意外すぎる…二日酔い時に食べてはいけないもの
逆に、二日酔いの時食べないほうがいいものはあるのだろうか。こちらの質問をぶつけたところ、小倉院長からは「胃や腸に負担をかける消化の悪いものは避けましょう。食べ物の固さも消化効率を下げる原因になると言われています。特に、スナック菓子、チーズ、チョコレート、ハム、ベーコン、生野菜サラダなどの摂取はなるべく控えるよう心がけましょう」という回答が寄せられている。
サラダがNGとは意外である。一見、サラダはヘルシーで二日酔いにも良いイメージがあるかもしれない。ただ、生野菜は温野菜に比べると消化吸収が悪いため、二日酔い時の食事には推奨されないようだ。
余談だが、記者も二日酔いの際、サラダを食べることが多く、食後にお腹を下してしまっていた…。知らず知らずのうちに、胃腸に負担をかけていたのかもしれない。
小倉院長によると、上記の食事以外にも塩分の強い食べ物は控えたほうがいいそう。小倉院長は「二日酔いの症状が重い場合や持続する場合は、医師に相談することが重要です」と注意を呼びかける。
正月休みは昼間からお酒を飲むのも醍醐味だが、くれぐれも飲み過ぎには気をつけてほしい。