「全然あり得る話だとは思います」

 では実際に前出のX上のポストで書かれたようなことはあり得るのか。

「大手企業では内定者を入社前に集めて内定式や現役社員との交流会、入社前研修などを行っています。そこで集まった新入社員たちが、帰りにグループで飲食店に行き羽目を外してしまい、社名を口にしていたことから、居合わせた同じ会社の社員や客などから会社に通報が入り、後日、人事部に呼び出されてお叱りを受けるというケースは珍しくはありません。なので、トヨタに限らず、どこの大企業でも起こり得る話でしょう。

 会社側としては、動画がSNSで拡散されて大問題となったり、企業イメージが損なわれたりという懸念もありますし、いくら新入社員といえども外部に漏れるとマズイ情報を知っていることもあるので、そういう不適切な行為をする社員に厳しく対処するというのは当然です」(大手メーカー部長)

 また、前出のトヨタ元社員はいう。

「全然あり得る話だとは思いますし、社会的な影響力のある会社としては必要な対応ですよ」

 当サイトは20年1月5日付け記事でトヨタの社風や内情について報じていたが、改めて以下に再掲載する。

――以下、再掲載(一部編集/肩書・数字・時間表記等は掲載当時のママ)

 当サイトではトヨタ自動車の複数の社員に職場の労働環境について聞いてみた。非技術職の女性は次のように話す。

「大きな会社なので、良い部署と悪い部署、良い上司といただけない上司がいます。そういう意味で、最初の配属がどこになるかで、ホワイト企業に入社したのか、そうではないのか感想が変わると思います。基本的にほぼグループ企業の方とのやりとりですべてが完結するので、外部を知るきっかけはあまりありません。社内におかしなことがあっても気が付かない風土なのかもしれません」

 また、同じく非技術職の男性は以下のように語った。

「良い意味ですごくチームワークがある、悪い意味ですごく閉鎖的なコミュニティーという感じです。パワハラとかがあるかどうかは、本当に職場によるとしかいえません。ただ、ここまで大きな会社だと内部統制を効かせることは容易ではないだろうなと思います」

 そんななか、少し気になる話も出てきた。いくつかの項目ごとに証言を掲載する。