はるか太古から地球を訪れているエイリアンがいるという。別の惑星からやってきた彼らは“スターピープル”とも呼ばれ、接触体験を持つ人々も少なくないという。
■吹雪の中、UFOを目撃し“スターピープル”と遭遇
宇宙人、エイリアン、地球外知的生命体……、さらには“スターピープル”という呼び名もある。一説によれば、アメリカ国内でこのスターピープルに出会いやすいのは先住民族の人々なのだという。
米モンタナ州立大学の名誉教授で作家のアーディ・シキラー・クラーク氏は“スターピープル”に出会った人の体験談を収集して自著『Encounters With Star People, Untold Stories of American Indians』(2012年刊)などで紹介している。スターピープルとの数々の接触体験談の中でも興味深いのが、アラスカの先住民族の男性が除雪作業中にスターピープルに出会った話である。
ロスという名のその男性は激しい吹雪の夜、除雪車に乗って高速道路で作業をしていた。前の勤務シフトで作業していた同僚から無線があり、モーテルの前の道に奇妙な光を放つものがあったことが伝えられていた。
除雪車を走らせていたロス氏は、道の真ん中にオレンジ色に輝く大きな円盤型UFOが停まっているのを確認する。UFOは2車線を塞いでおり、6メートルほど手前での停車を余儀なくされた。
驚いたロス氏は念のため同僚に連絡しようとしたが、どういうわけか無線が通じなくなっていた。どうしたものかと思った矢先、UFOは突然白い輝きを放って急浮上して、あっという間に見えなくなった。
目撃した光景が信じられなかったロス氏だが、気がつくと車のエンジンが止まっていたのだった。ひょっとするとあのUFOの影響でエンジンが故障したのではないかと恐れたが、キーをひねってみるとすぐにエンジンはかかった。
再び車を走らせたロス氏だったが、少しすると右タイヤが何かを乗り越えて車体が揺れた。さっきの円盤が落とした部品かもしれないと思い車を停めて外に出る準備をしたロス氏だったが、なんと外から車の窓を叩く者がいたのだ。その手には指が4本しかなかった。
その人型の存在は道路の脇の木立に走り去ったり、再び車の前に現れたりと不可解な挙動を見せ、ロス氏は恐怖に駆られた。この存在はどうやら瞬間移動ができるようであった。
その不審者がロス氏に危害を加える気はないことはわかったのだが、どうにも取り付く島がない。そうこうするうち、道の真ん中に立って震え出した彼にロス氏は、車の中に入るようにと進言したのだが、あまり気乗りしないようであった。しかしその後、仕方がないそぶりを見せて除雪車の中に入ってきたのだった。
彼は人間の形をしていたが人間ではないことがすぐにわかった。身長は低く、10歳児ほどであった。驚いたことにコミュニケーションが可能で、彼が言うには彼は先ほどのUFOに置き去りにされてしまった搭乗員であるという。