ギリギリまでウインカーを出さない車、どうして?
教習所には、免許停止や免許取消処分などで免許を失い、再度教習所に通って免許を取得しようとする教習生(運転経験者)も通学しています。
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そういった方と教習車に乗った際、「曲がるときのウインカーを出すタイミングがちょっと遅いですね」という指導をすることがしばしばありました。道路交通法に則れば、曲がるときは30メートル手前からウインカーを出さなければなりません。しかし、中にはハンドルを切るギリギリまでウインカーを出さない人を見かけます。
一体なぜでしょうか?
タイミングが人それぞれになってしまう理由があった?
運転中のウインカー(合図)は、周囲に自分の行動を知らせて、安全かつスムーズな流れを作るために重要なコミュニケーションツールです。
ウインカーを出すのは、主に左折・右折・転回・進路変更をするとき。しかし、これら全てが同じタイミングと定められているわけではありません。
左折・右折・転回は「約30メートル手前」から、進路変更は「約3秒前」からです一概には言えませんが、このルールを混同して覚えているために、曲がるギリギリまでウインカーを出さない人がいるのかもしれません。
もしくは、教習所では「3秒というルールはリズムをとればタイミングに合わせてウインカーを出せるが、30メートルは何を基準にすればいいかわかりにくい」といった声が教習生から上がったことがあります。
つまり、30メートルがどこだかわからないために、結果としてウインカーを出すタイミングが曲がるギリギリになってしまっている人がいる可能性があります。