■スペインで土地を汚染した核爆弾
1966年1月17日、スペイン南部地中海上空で米空軍の爆撃機B-52Gと空中給油機KC-135Aが空中衝突する事故が発生した。空中給油機は墜落し乗組員は全員死亡、B-52Gからは4人が脱出したが、搭載されていた核爆弾B28RI全4個のうち1個は海中に落ちたが、3個がアンダルシア州パロマレス付近の地上に落ち、しかもそのうち2個が爆発した。
幸いなことに火薬が爆発しただけで核爆発は起こらなかったのだが、ウランとプルトニウムが飛散して、2平方キロメートルの土地を汚染した。米軍は爆発しなかった核爆弾の回収と汚染された土壌の除去を行ったが、現在でも基準を超える放射能が検出されるという。
米軍は1968年にもグリーンランドで大規模な放射線汚染を起こすなど、複数回にわたって核兵器にまつわる重大な事故を起こしている。いずれも核爆発を起こすような事態にはならなかったのが不幸中の幸いとはいえるものの、一歩間違えれば大勢の人々が無残に死に、さらには世界大戦を引き起こす可能性までもがあった。
最近では何かと北朝鮮の核・ミサイル開発も話題になるが、くれぐれも核爆発を引き起こすようなうっかりミスだけは気を付けてほしいものだ。
参考:「Wikipedia」「Express」ほか
※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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