REVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、 「視聴者がくぎづけになった」というテレビCMのランキングを作成し、業界別に公開しました。



家庭に設置した人体認識技術を搭載した機器を用いて、テレビの「視られている量」を計測。同社の独自指標「クリエイティブスコア(以下、Cスコア)」に準じてテレビCMを評価しているそうです。



視聴者の注視を獲得すると、高いCスコアが示されるといいます。

もっとも視聴者を釘付けにしたCMは?

全カテゴリーでの1位となったCMは、アイフル株式会社(金融業)の「ミニパト女将」篇。Cスコアは127を示したといいます。

アイフルに限らず、消費者金融系のCMには、安易な借り入れを助長するような表現に対する規制などが存在します。

サービス内容の訴求に制限があるため、商品の説明シーンは極力省かれ、代わりに人気タレントや芸人を起用したコミカルで派手な内容のクリエイティブが多くなり、その結果、注視が高くなる傾向にあるそうです。

コミカルさが注視につながる

各業界で1位となったCMから、その特徴をみていきましょう。



日清食品ホールディングス株式会社(保存食品業)の完全メシ「完全なるバランス」篇では、商品の説明が少なく、アニメーションやタレントのギャグ・歌などを取り入れています。

インパクトを重視した内容が特徴だといい、Cスコアも、123を記録しています。

娯楽業界では、「帰ってきた 名探偵ピカチュウ『変装は探偵の基本だからな』篇」(任天堂株式会社)が1位となり、Cスコアは120を示しています。

このCMでは、ゲームをプレイする人たちやプレイ画面を繋いだクリエイティブにより、視聴者に自分がその場でゲームをしているような錯覚を与え、注目を集める工夫が見られるといいます。

REVISIOによれば、2つのCMに共通していることは、商品の説明シーンをできるだけ減らしていること、視聴者の注目を引きやすいコミカルで派手な内容や独特の演出をしていることの2点だといいます。