興味深い証言の数々で話題になったアメリカ下院の「UFO公聴会」だが、開催に尽力した国会議員からも新たな証言が明かされている。かつて米空軍基地で人類由来の技術ではないものが写っている写真を見たというのである。
「存在する技術は現在どの政府も持っていない」
7月26日にアメリカ下院監視委員会が開催した「UFO公聴会」ではさまざまな興味深い証言が行われ、これまでにない数のUFO/UAPにまつわる“一次情報”が提供され興味深い話し合いが行われた。
元米空軍将校のデイヴィッド・グルシュ氏は「非人間パイロットの遺体」を当局が秘密裏に保管していると糾弾し、元米海軍パイロットのライアン・グレイブス氏は「ほぼ毎日UFOを見ていた」と告発。さらに元米軍パイロットのデイビッド・フレイバー氏は2004年の飛行中に遭遇したUFOについての詳細を語った。
今回の「UFO公聴会」の開催に尽力したのはかねてより政府のUFO情報隠蔽疑惑を追求してきたティム・バーチェット下院議員と、アンナ・ポーリーナ・ルナ下院議員の2人だ。
ルナ氏は真実を国民に伝えるためにUFOの謎の真相究明に取り組み、国防総省の予算や職員の給与にまで切り込んだ思い切った措置を講じることが必要であるとの見解を表明している。
ルナ氏をUFOの謎の真相究明に駆り立てている“原点”はどこにあるのか。
米メディア「FOX 13」のインタビューで、ルナ氏は米空軍に勤務していたときにUFOに興味を持ったと語っている。ルナ氏自身はUFOを直接目撃したことはないということだが、空軍時代にサイエンスフィクションを彷彿とさせるような証拠写真を見たと話している。
「私が個人的に見た証拠に基づくと、存在する技術は現在どの政府も持っていないと思われます。エグリン空軍基地にいたとき、私は確かに写真を見ましたし、明らかに国防総省が作成したものではない物体を撮影したパイロットとも話しました」(ルナ氏)
ルナ氏もまた人類に由来するものではないテクノロジーの存在を確信していることになる。
またルナ氏は空軍時代の2018年、オレゴン州ポートランド空軍州兵基地で空軍飛行場管理者を務めていたときに起こった奇妙な出来事についても言及している。
「ある日の勤務中、何人かのパイロットから領空侵犯に対する反応(スクランブル発進)がありました。彼らが戻ってきたとき、何が起こったのか尋ねました。彼らは『それについてはあまり話せない』と言いました。その後、パイロットの一人が私を物陰に導いて『それはUFOかUAPだったのではないかと思いました』と言いました。この人物はかなり信頼できる人物で、正気で健全な精神を持っています」(ルナ氏)
ルナ氏はこうした機密を解除し、より多くの情報を明らかにするためにこれからも積極的に活動を続けるということだ。彼女はこの問題が重大な国家安全保障上の懸念であると同時に政府内の透明性の問題であると特徴づけ、この問題の重要性を強調している。