ボスコップ人はなぜ絶滅したのか?
しかしそうだとした場合、なぜそれほど高知能であったボスコップ人が絶滅したのか。
リンチ氏とグレンジャー氏は、彼らの脳は古代人の乏しい栄養状態によってエネルギー不足状態にあったという仮説を立てた。
あるいは、彼らには自分たちの可能性を発揮できる場所がなかったのかもしれない。文化がまだ形成されておらず、周囲の世界についての知識が不足していたのだ。いくら知能が高くとも、基礎的な技術や社会インフラが整った環境にいなければその知能は“宝の持ち腐れ”になってしまうというのである。
「おそらく、自然は脳の進化の変種の1つをボスコップ人で試したのでしょう」と、ロシア医学アカデミーの人体形態研究所の発生学部門長で生物科学博士のセルゲイ・サヴェリエフ氏は示唆する。
「しかし、この試みは事前に失敗する運命にありました。 このような脳を維持するには多大なエネルギーが必要ですが、得られるメリットはほとんどありません」(サヴェリエフ氏)
サヴェリエフ氏は、ボスコップ人の脳は進化経路の1つを具現化していた可能を指摘しているが、そのような巨大な脳の維持には多大なエネルギーを必要とするため、残念ながら最終的には失敗に終わったと説明している。つまりボスコップ人の大きな脳は“時期尚早”だったということになる。
リンチ氏とグレンジャー氏は、もしボスコップ人が地球上から消えていなかったら、我々が生き残るチャンスはまったくなかっただろうと示唆している。彼らが「超文明」を築くには1万年もかからないはずであり、絶滅せずにいた場合は今頃、彼らはおそらくすでに不死を達成し、空間と時間を制御する技術を獲得していたとしても不思議ではないという。
その一方でボスコップ人は絶滅していないと考えている者もいる。人類学者のジョン・ホークス氏は、発見されたボスコップ頭骨は南部アフリカの先住民族・コイサン族のルーツであると主張している。
また興味深いことに、UFO研究家はボスコップ人を“グレイ”タイプの宇宙人に関連付けている。華奢な身体に不釣り合いに大きい頭部はまさにグレイの特徴に重なるというのである。とすればボスコップ人は絶滅したのではなく、宇宙に進出していったのかもしれない。
ボスコップ人の巨大な脳と幼児のような顔の特徴は、いずれにせよ今も科学者たちの間で議論が続く魅力的な未解決ミステリーの1つであることは間違いない。
参考:「Anomalien.com」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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