BMW R1300GSの車種プロフィール
今回紹介する「R1300GS」は、2023年に発売された空冷/水冷4ストローク・水平対向2気筒の1300ccエンジンを搭載するアドベンチャーモデル。“アドベンチャー”というカテゴリーを確立させた孤高の存在とも言えるバイクで、その最初であるR80G/Sは1980年に登場。それから43年の時を経て登場したのが、このR1300GSである。その間に何代ものモデルチェンジを重ねる過程で強化されてきたのが、電子制御によるライダーアシスト。ドライブモード選択や車高調整機能の進化により、特にオフロードでの走行性能が大幅にアップしている。
車両の特徴
車体サイズは全長が2212ミリ、全幅1000ミリ、シート高850ミリ(GSスポーツ:870ミリ、ツーリング820-850ミリ)、ホイールベースは1518ミリで、車両重量は237kgとなっている。
キャスター角は63.8°で、タイヤサイズはフロントが120/70-19インチ、リアが170/60-17インチで、前後ともにアルミ製リムのスポークホイールにラジアルタイヤを履いている。
エンジンは空冷/水冷4ストローク・水平対向2気筒の1300ccのDOHC。ボアストロークは106.5ミリ×73ミリのショートストローク。圧縮比は13.3で最高出力は145馬力/7750回転、最大トルクは149Nm/6500回転。燃料供給は電子制御式インテークパイプインジェクションを採用。
話題の機能のひとつが電子制御サスペンションによる車高調整機能で、標準装備のライダーシートならば通常で850ミリのシート高を、800ミリから890ミリの間での調整が可能。乗車時にはシート高を下げ、走行しはじめると最適な高さまでリフト、そして停止しようとすると徐々にシート高を下げるという、ライダーには至れり尽くせりの装備となっている。