「自動車のコーティング後で、『こんなに水を弾きます』という宣伝を見たことがある人は多いと思います。塗装面の水が大きな水玉になっている状態=撥水効果です。塗装面が広く、雨の日も乗ることが多い自動車では、撥水効果は見栄えのよさにもなるでしょう。ただ撥水効果を重視すると、そのコーティング面は滑りやすくなるんです。これをバイクの燃料タンクに施すと、滑りやすくなりニーグリップしにくくなります。愛車をコントロールしづらくなるので危険です! また、バイクは自動車と違って積極的に雨の日には乗りませんし、塗装面も広くないです。だから撥水自慢をしても意味がないと思っています」
バイクを熟知しているバイク専門サービスだからこそ、品質へのこだわりは抜かりない。

「当店がこだわっているのは、親水比率が高いガラスコーティングです。親水コーティングを施すと水は大きな水玉にならず、『ヌルテカ』っとした状態になります。水弾きは少ないですが、その代わりに滑りにくくなるんです。このバイクライディングを充分考慮した仕上がりとするまでには非常に苦労しました。また、このバイク専用ガラスコーティング剤は硬化型(固まる)で、簡易系ガラスコーティングなどとは違ったこだわりの最上級のバイク専用品です」

ガラスコーティングの前に2名体制で車体を徹底洗浄します。鉄粉除去、チェーン清掃+注油、小傷やサビ取りなど、オプションではなくガラスコーティング代に込みで、やれることは全てやります。純水を使用して車体全体を丸ごと洗浄してから、2名体制でガラスコーティングの2度塗りを行ないます。1度目はエアスプレーガンを使用し、手の届かない場所まで全てガラスコーティング剤を2度吹き付けます。その次にタンク、カウルなどの塗装面を手塗りし、細部までガラスコーティング剤を2度塗り込みます。ガラスコーティングを硬化して定着させるために、乾燥もしっかり行ないます。こうして4層以上のコーティングを施すことで、汚れが付きにくく、付いても落としやすく、紫外線・熱・油・薬品などへの耐性を向上し、車体の美しさを保護維持します」