2 舟上で楽しむお酒とおつまみ
ビジネス
2024/08/06
【星のや東京】江戸文化に倣い、貸切り舟で日本酒と月見団子を味わいながら、優雅に十三夜の月を愛でる「後の月滞在」提供|期間:2024年10月15日~17日
舟上での月見のお供に、日本酒と月見団子を用意します。月見が広まった江戸時代、十三夜には、その年の収穫に感謝をし、満月に見立てた団子や豆、栗を供えることが一般的でした。豆や栗が収穫される時期であることから、十三夜は、「豆名月」、「栗名月」とも呼ばれています。(*2)その文化的背景に倣い、本アクティビティで提供するのは、焼いた餅に餡子、栗ペースト、黄身醤油を付けて食べる、3種類の月見団子です。米の風味豊かな香ばしく焼きあげた団子は、餡の甘さや醤油の塩気とのバランスが良く、やみつきになります。それらの月見団子に合わせるのは、日本酒です。かつて、江戸っ子は「下り酒」(*3)を好んで飲んでいたことから、関西地方で醸造された日本酒を用意します。団子の餡や甘じょっぱい月見醤油に合う、キレのよい味わいが特徴です。杯に映る月を愛でることで、江戸の粋を感じることができます。
*2:土屋ゆふ氏著「江戸の暮らしと二十四節気」2021年
*3:上方で生産され、大消費地江戸へ輸送され消費された酒のこと。
3 月を名残惜しむ月見香体験
香道の文化は、江戸時代に武家社会の中に浸透し、徐々に一般庶民へと広がりました。秋に行われる組香(*4)のひとつが「月見香」です。外で月見を楽しんだ後は、星のや東京で「月見香」を体験します。月見香は秋を代表する組香で、2種の香木を用いて香りを聞き、その香りを当てるあそびです。正解は8通りあり、それぞれに名目が与えられ、さまざまな月見の情景を楽しむ工夫が凝らされています。江戸時代から香木薫香業を続けている老舗「山田松香木店」が行う体験です。浜離宮恩賜庭園のほとりで愛でた美しい「後の月」を名残惜しく思いながら、間接的に月を楽しむ風情あるひとときです。
*4:いくつかのお香を聞いて、その香りが何かを当てる遊び。
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