ロシア(旧ソ連)は第2次大戦後超大国化し、米国と世界覇権を争い長い「冷戦」を戦いましたが、結局準決勝戦くらいで敗退しました。その後プーチン大統領は「夢よ再び」と、超大国復帰を狙ってウクライナ侵攻を始めたものの、目論見が外れて目下苦戦しています。

プーチン大統領ロシア大統領府公式サイト

中国や北朝鮮の助けを借りてなんとか頑張っていますが、それは自力では勝てないことを証明したようなもの。核兵器を使えば勝てるのかもしれませんが、それはロシア自身の破滅にも繋がる惧れがあるから、いかにプーチンといえども安易に使うわけにはいきません。いずれにせよウクライナ戦争で体力を消耗したロシアは、しばらくは立ち直れず、トーナメント戦から脱落したとみてよいでしょう。

次の挑戦者は中国

となると、単独で米国と戦えるだけの力を持ちつつあるのは中国で、いずれ将来米中で決勝戦が行われるのではないかと思われます。

米中のいずれが勝って世界の覇権を握るかは予測の限りではありませんが、どちらかが勝ち残って、それでグローバルな「戦国時代」が終わるかどうか。もし中国が敗退した場合、可能性としては、再びロシアが力を回復して、米国に対し敗者復活戦を挑むか、あるいは核兵器国であるインドあたりが強大化して覇権争いに乗り出すかどうか。その場合、インドは、現在「グローバルサウス」と呼ばれる新興諸国を結集して参戦するという道を選ぶかもしれません。

いずれにせよ、それはかなり先の話で、おそらく「第4次世界大戦」のような形をとるのではないか(ただし、それは「第3次世界大戦」後も地球上に人類や国家が生き残ればの話ですが)。

その他にも様々な、荒唐無稽と言ってもいいようなシナリオも考えられますが、所詮単なる空想か憶測の域を出るものではないので、この辺で止めておきます。

国際政治のブロック化

ところで、現実の国際政治の現状はどうなっているか。これも非常に複雑微妙で、簡単に論じることはできません。たとえば、米国の次期大統領が誰になるか、目下(7月末現在)優勢とみられる共和党のトランプ氏が再選されるかどうかによっても大きく変わる可能性があります。