今回は、日常の中であまり認知されていない「口もと」の果たす大切な役割について説きます。人間は、言葉を交わして人とつながり、口からごはんを食べてカラダをつくります。口もとはカラダの内外と関わる、重要なボーダーラインなのです。
「強運は口もとから ~メンタル歯科医が教える47の幸せ習慣」(松谷英子著)みらいパブリッシング
口もとを変えると何が起こる!?「口もと」を変えることで、なぜ未来が変わるのでしょうか。松谷さんは、「口もと」を意識することで、自然と摂取する食事や、言葉の使い方にも気を配れるようになると言います。口もとを変えればすべての未来が変わるのです。
ここで、ひとつのワークを提示します。
「あなたは自分の死を、リアルに想像したことがあるでしょうか? このワークは極めて、効果的な心理療法でもあり、有名なベストセラー本のスティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』にも取り上げられている療法の一つです。想像してみてください。あなたはすでに死んでしまい、今日があなたのお葬式の日です」(松谷さん)
「自分の魂がカラダからでてしまい、意識だけが宙に浮かんでいます。あなたは自分のお葬式を上から見ています。あなたは皆から、どのように言われているでしょうか? というワークです。弔辞を想像してもらってもかまいません。親しい人や家族が、あなたの生前をどのように話しているのかを、思い浮かべるのもよいでしょう」(同)
この手法は、過去から現在を客観視するワークとして知られています。多くの研修会社やコンサルティング会社がメソッドとして取り上げています。筆者も、このワークを受けたことがありますが、自らの人生を客観視する有効な手法だと考えています
口もとは人生に影響を与える「『〇〇さんはとても愛情深く、プライベートでも仕事でも多くの仲間に囲まれて、本当に素晴らしい人生を送ったと思います』と言われるのか。『〇〇さんは仕事に忙しくムチ打って頑張っていたので、人生の最後には家族と共にゆっくりと過ごせなかった。心残りでしょう』と言われるのか? これは大きな差だと思うのです」(松谷さん)