2013年ごろから始まった高級食パンブーム。ブームが始まったころは、どのお店も連日長蛇の列で、メディアにもよく取り上げられていましたよね。
しかし、最近では高級食パン店の閉店が相次ぎ、以前のように話題に上がることはありません。なぜ、高級食パンブームは終焉を迎えたのでしょうか?
高級食パンブームとは?
高級食パンブームは大阪の「乃が美」や銀座の「セントルザ・ベーカリー」などがその発祥といわれています。またベーカリープロデューサー・岸本拓也氏が仕掛け人となってオープンした少し変わった名前の店舗も多くありました。
高級食パンブームが起きた理由にはさまざまあるようですが、いつもよりちょっとだけお金を払えば、生活の質を上げられる「プチ賢沢」にハマった人が多かったことが理由でしょう。
通常、一斤200円~300円程度で購入できる食パン。高級食パンの場合は一斤500円~800円程度と決して安いわけではありませんが、手を出せない金額というわけでもありません。
この絶妙な価格設定により、高級食パンブームが起きたと考えられます。
高級食パンブームが終焉した理由
高級食パンを提供するお店が、相次いで閉店に追い込まれています。
高級食パンは、一般的な食パンに比べて約4倍の値段にも関わらず日持ちがしません。
モチモチしていてほんのり甘く、スーパーで売られているような普通の食パンにはないプレミアム感があるのは確かです。しかし、一般的な食パンは、数日経ってもおいしさをキープできるのに対し、高級食パンの場合は当日が味のピークです。
高級食パンを購入しても1日で食べ切れないと味が落ちてしまうので、「それなら普通の食パンで良い」と思う人が増えたのではないでしょうか。